無言館。
- ながみね
- 2022年1月9日
- 読了時間: 4分

先日行った旅行、前橋を出た後
初日は、長野県上田市に泊まりました。
なぜ、上田かって言うと『無言館』に行ってみたかったからです。
上田市無言館は、第二次世界大戦中、まだ絵を描きたい、彫刻を彫りたい、と願いながら戦地へ行き、そこで命を落としていった美大生達の作品が見られる美術館です。
戦争を知らない私は、戦争がどの位つらいものなのか想像はできるけど、実際には分かりません。
TVや、YouTubeで見る戦争の悲惨さじゃなく、
戦争というものをもっと近くで実際に見てみたいって思います。
上田駅から電車に乗って、無言館の最寄りの塩田町駅に着いたのは、15:30。
もうすぐ、日が暮れます。
急がなきゃ、と歩いていくと、無言館の案内看板が指す先に見える急な坂道。
そこまで来るのにも、もう大分歩いていたので
嘘でしょ?と声に出ました。
まさか、あの坂を登るのか?
そのまさか。
無言館は山の中にある美術館でした。
地元に帰ってきてから、全く歩かなくなった私は、ひどい息切れ、心臓バクバク、汗まみれ。
ひぃ、ひぃ、と坂道をほぼ這うような形で無言館に何とかたどり着きました。
無言館の入口に続く最後の長い坂道には、
『自問坂』の文字。
この坂を登りながら自問自答せい!って事なんでしょうか。
着いたのは16:10〜20くらいだったと思います。
閉館の17時まで、もうあとわずか。
それでも、じっくり、ゆっくり一枚一枚の絵を見れました。
戦地から家族に送られたハガキなども展示されていて、
みんなのもっともっと絵を描いていたかった、生きていたかった心の色がとても近くに見えました。
美術館の中は作品の保存の為なのか、暖房はついておらず、(多分)
歩いて来た時の汗びちゃが冷えて、風邪ひいちゃうよぉ!ってくらい寒い。
がたがた震えながら、絵を見てまわりました。
そして、ぴったり17時まで美術館を満喫して、外へ出ると、
すっかり日が暮れ、まっっっくら。
風邪もびゅぉーー!と吹いてきて。
そんで、山の中。
人がだれも、居ない。
風の音しか聞こえない。
うわぁぁ…
もう、随分遠くまで来てしまった様な気持ちになりました。
これからまたあの長い道を歩いて帰るのか…
途方もない気持ち。
ほんとーーーに、めちゃくちゃ、心細い。
無言館、皆さま行かれる際は、ぜひ車で行ってください。(歩いて行く人、たぶん居ないくらい遠い)
志半ばで戦地に行かなければならなかった学生達、
その絵を見るために、汗まみれになりながら山の中を歩いてくるわたし。
やりたい事が出来ずに、死んで行った人達、
やりたい事が自由に出来る時代に産まれたわたし。
ひとりぼっちで戦争にいかなきゃならなかった心細さ、
日が暮れた長野の山の中でひとりぼっちの心細さ。
どう考えても、わたしの方がぬるま湯状態。
比べ物にならない。
自分が小さすぎます。
そんな事言ったって、真っ暗な山の中はめちゃくちゃ怖いので、小走りで山を下り、駅まで向かいました。
そして、そのまま電車に乗って更に奥地へ向かいました。
信じられない位痛い足と、冷え切った身体を、温泉であたためる為、私の足は自然と終点の別所温泉駅へ向かっていました。
ホテルのチェックインが、22時までだったので少し時間が心配でしたが、
えぇぇい、構ってられるかぁ!
結果、この別所温泉が…めちゃくちゃよかったです。
150円で入れる共同浴場で、完全に近所の人達の社交場。
皆さん、知り合い。
お湯に浸かりながらの世間話。
入ってくる時は、こんばんは〜。
帰る時は、おやすみなさ〜い。って帰って行かれます。
この土地の文化だなぁ。
よそ者の私も、おやすみなさ〜いと言ってもらえたので、おやすみなさい。と言いました。
きっと、ものすごくぎこちなかったと思います。
わたしは、家族以外におやすみなさいを言う事って、無いですけど、
上田市の人達は友だちに、バイバーイ!のノリで、おやすみなさいを使うんだそうです。
しかし1日目から、完全に予定を詰め込みすぎました。
携帯電話見たら、3万歩歩いてました。
ちなみに今日の携帯電話の万歩計を見たら、46歩でした。
本当に信じられない位の足の痛みでした。
多分、みんなが思ってる2.5倍くらい痛いです。
それでも21時過ぎ、足を引きずりながらもなんとか無事に、上田のホテルにたどり着きました(このホテルがまた駅から遠いっ…そんでまた坂っ…くぅっ…貧乏はつらいっ…)
ほぼ移動に1日を費やしたけど、行きたかった所は、ほぼ全部回れたので満足していました。
あとは、ビール飲んで寝るだけだぁ!と荷物を置いたら、またすぐに宿を飛び出しました。
旅とお酒は、切り離せないもののひとつなのです。
(前まで、旅の時は朝からビールを飲んでいましたが、今はもうしません。)
そして、上田の夜はまだまだ続くのです〜。
写真は、無言館に向かう途中の暮れていく空です。
あぁ、1日が終わっていく。
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