top of page

在来フルツ

  • ながみね
  • 2022年8月17日
  • 読了時間: 3分





自分でお店を始める時に、したい事がいくつかありました。


その中のひとつ。

農薬を使わずに麦を作っている農家さんの麦を使う事。


農家さんに知り合いもいないので、どうしよう…。

料理通信に載っていた「田村種農園」さんの記事を見て

小さな記事を頼りに、インターネットで連絡先をどうにかこうにか調べました。


田村さんは、岩手県で農薬や肥料を使わずに、岩手の在来種の野菜や、お米や、麦を作っている方です。


パン屋を始めようと思っている事、無農薬の小麦を使いたい事、田村さんの記事を雑誌で読んでその小麦を使ってみたいという事、をメールで送ると、数日後返信が届きました。



今栽培している小麦は、「在来フルツ」という農林10号の親の親にあたる小麦で、

2018年に少量の種子から少しづつ増やし、やっと今年(2021年)の初夏に種子100kg収穫でき、

来年夏、2022年07月初旬くらいにたくさんの面積で収穫予定となります。


という事でした。


(その後、インスタグラムを始めたら秒で田村さんと繋がれて、あの苦労は何だったんだ…という気持ちになりました。すごい世の中ですね。)




それから、冬が来て、春が来て、夏が来ました。

7月中旬、田村さんから、待ちに待った在来フルツが届きました。



在来フルツは、日本の小麦のご先祖様みたいな麦です。

育てるのが大変で、どんどん無くなっていく在来種。

1900年前後までは福島でも栽培されていたみたい、と田村さんに教えて頂きました。



田村さんの手によって復活して、今年から初出荷の在来フルツ。

とても貴重で、食べると田村さんの顔が浮かびます。(実際にお会いした事ないくせに)


作っている人の顔がわかる小麦を使うのは初めてですが、

パンを作る方も、ものすごく気持ちがこもるモンですね。


大切に大切に。


麦を作っている人の想いも乗っかっているので、

みんなに食べてもらいたいなぁ、届けたいなぁ。と思います。


そして何より、めちゃくちゃ美味しいです、在来フルツ。

焼いた当日おいしいのはもちろん。

味が馴染んだ次の日も、ものすごく美味しいです。

すごい小麦です。



今年は10キロだけ買いましたので、フルツ100%のパンを毎週土曜日お出ししています。

小麦がなくなり次第今年の在来フルツは終了です。


ぜひ、買いに来てください。



Patagoniaのブログに田村さんの記事が載っていて、とても良いのでぜひご覧になってください。


いつか、田村さんの畑に行くのが夢です。

そしていつかは、もっと自分の近くで採れた小麦でパンを作りたいです。

写真は、去年メールでやりとりしていた時に、田村さんが送ってくれた在来フルツの写真です。

なんか、めちゃくちゃかっこいいですよね。










最新記事

すべて表示
谷川俊太郎さんに。

きのう、すごく忙しくてしんどかったんですけど ここのパンが食べたくてがんばって早起きしました。 そんな事を言ってもらえて 今日一日、朝からパンを焼いてよかった。と思えた。 言葉は強い。 力をくれたり奮い立たせてくれたりもするし 傷をつけたりもする。...

 
 
 
りんごを煮る間。

お店でパンがあとほんの少しだけ残っているから お客さんが来るかどうか、分からないけど とりあえずお店を開けている。 そんな時。 りんごを煮る。 皮をむいて、芯を取って、小さく切って、 鉄鍋にどさっ。と入れて。 お砂糖ぱらぱら少しだけ。 ラム酒とぽぽ、ほんのちょっと。...

 
 
 

Comments


  • Instagram
  • Twitter
bottom of page