真似する事。
- ながみね
- 2021年12月4日
- 読了時間: 2分

わたしは、21歳の時にそれまで勤めていた印刷会社を辞め、
いきなり、あたしパン屋になります!と全くの素人の状態でパン屋に就職しました。
なんでパン屋がよかったのかなぁ、と考えていたんですが
料理や、ケーキの華やかな盛り付けじゃなくてパンの素朴さが良かったんじゃないかなぁ、と思いました。
料理人には、料理人の仕事。
菓子屋には、菓子屋の仕事。
農家には、農家の仕事。
パン屋には、パン屋の仕事。
が、あると思っていて。
だから、パン屋でお菓子屋さんみたいなパンを作るのが 私はあまり好きじゃありません。
焼き上げたパンの上に、フルーツや野菜を飾るのはパンは華やかかも知れないけど
カサカサに乾いていくフルーツや野菜を見るとなんだか切なくなります。
パンてそういうもんじゃ無くないか?と思ってしまいます。
そういうのは、お菓子屋さんに任せておけばいいのにと…思うのです。
その方が、美味しく綺麗に出来るんだから、わざわざパン屋がやる必要無いと わたしは思います。
パン屋は、生き物を扱ってその力を借りてパンを作っています。
レストランやお菓子屋さんと違って、育てるのが仕事だ、って思います。
わたしは農家で育って、小さい時から育てる仕事を見てきました。
だからパンがよかったのかなぁとか思ったりします。
これは後付けかも知れませんが…
そして、自分がパン屋になった頃の事を思い出すと
全くの素人でパン屋に入ったわたしは、当然何も出来ませんので
まず、とにかく 田中さんの動きを、毎日じぃーーーーっと見ていました。
真似する事。
それしか、できないからです。
漫画 るろうに剣心に出てくる弥彦は、常に剣心の横で誰よりも剣心の戦う姿を見ていました。
日々の稽古に加え、剣心の戦う姿を近くで見る事で剣の腕が上達し、
「見様見真似リュウツイセン」で見事、強敵の十本刀を倒すのです。
だから、何が言いたいかっていうと、まずは仕事が出来る人の真似をするといいよ!
と、新人の子に偉そうにアドバイスしたら、大スベリしたことを今思い出しました。
「は、はぁ…。」って言われたなぁ。
いきなり、職人になれる訳なんかありません。
自分がかっこいい、と思う人たちの真似をする事。
そうする事で、わたしは自分がなりたかった大人に近づける様な気がしてます。
The Birthdayのチバさんが言ってましたよね、
『かっこいいことしか やんねぇから』
THE 名言。
写真は、この間図書館で 『ご自由にどうぞ。』と置かれていた
手作りしおりです。
視野狭くなりがち人間なので、これを頂いて帰りました。
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